都民共済のこども共済(2,000円)と全労済、COOP共済の比較(2018年度)
都民共済(都道府県民共済の東京都版)と全労済、COOP共済のこどもの共済について、主な保障内容や割戻率について比較しました。
条件を揃えるために、掛金2,000円(全労済は1,600円)のパーケージ商品を比較しました。
JA共済は、パッケージ商品を販売していないことと民間の生命保険のように年齢により掛金が変動することから、比較の対象から除外しています。
都民共済 | 全労済 | COOP共済 | ||
名称 | こども2型 | キッズワイドタイプ | たすけあいJ2000 | |
入院 | ケガ | 10,000円 | ||
病気 | 10,000円 | |||
通院 | ケガ | 4,000円 | 3,000円 | 3,000円 |
がん診断 | 100万 | ー | ー | |
手術 | 4・10・20・40万 | 10万 | 10・20・40万 | |
先進医療 | 1~300万 | ー | ー | |
死亡 | 交通事故 | 1,000万 | 800万 | 800万 |
事故 | 800万 | 600万 | 800万 | |
病気 | 400万 | 400万 | 500万 | |
契約者 の死亡 |
事故 | 1,000万 | 500万 | 700万 |
病気 | 100万 | 30万 | 20万 | |
損害賠償 | 200万 | 100万 | - *1 |
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掛金月額 | 2,000円 | 1,600円 | 2,000円 | |
割戻金 | 5,407円 | 3,000円 | 4,176円 | |
割戻率 | 22.53% | 15.6% | 17.4% | |
正味掛金*2 | 1,549円 | 1,350円 | 1,652円 |
*1:別途140円で3億の損害賠償補償を付加できます。
*2:正味掛金=(掛金月額×12ヶ月-割戻金)÷12ヶ月
都民共済の特徴
- 通院した場合の保障額(4,000円)が多い
- がんと診断された場合の保障(100万円)がある
- 先進医療を受けた場合の保障(最大300万円)がある
- 契約者(扶養者)が死亡した場合の保障額(事故1,000万円、病気100万円)が1番多い
- 掛金の割戻率が高い
全労済の特徴
- 掛金(1,600円)が安い
- 先進医療を受けた場合の保障がない
COOP共済の特徴
- こども本人が病気で死亡した場合の保障額(500万円)が1番多い
- 先進医療を受けた場合の保障がない
- 損害賠償に対する補償がセットされていない
各共済に共通するメリット
都民共済、全労済、COOP共済には、以下のような共通の特徴があります。
- 都民共済、全労済、COOP共済各共済とも入院共済金を入院初日から支払い、1回の入院につき360日(全労済は365日)保障します。
民間の生命保険が1回の入院に対する保障日数を60日や90日などに短くする傾向にある中で、各共済が360日間保障することは大きな特徴です。 - 都民共済、全労済、COOP共済の通院保障はケガだけが対象ですが、入院しないで通院だけした場合でも共済金が支払われます。
民間の生命保険の通院特約が入院した後の通院だけを保障するのに比べ、利用しやすい内容になっています。 - 都民共済、全労済、COOP共済とも扶養者(契約者)が死亡した時に共済金が支払われます。
こどもの共済に加入すると、扶養者である親も保障されるということです。 - 都民共済、全労済、COOP共済とも、こどもが他人の物を壊してしまった場合などの損害賠償に対する補償がある(COOP共済は別途140円追加)。
民間の生命保険にはない、損害保険も扱っている共済ならではの補償です。 - 都民共済、全労済、COOP共済とも掛金の返還(割戻)がある。
民間の生命保険は無配当が主流になる中で、共済の掛金の割戻しは大きな魅力です。
結論
こどもの共済(2,000円)は、都民共済、全労済、COOP共済とも同じような保障内容となっています。
どの共済に加入しても保障内容はあまり変わりませんが、あえて選ぶとすれば都民共済だと思います。
都民共済を選択する理由は、以下の通りです。
- 通院した場合(4,000円)やがんと診断された場合(100万円)、先進医療を受けた場合(最大300万円)の保障が充実している
- 契約者(扶養者)が死亡した場合(事故1,000万円、病気100万円)の保障が充実している
また、親も一緒に加入する場合、大人の保障は都民共済が最も充実しているので、同じ都民共済に加入した方が手続きや加入した後の管理がしやすいと思います。
なお、こどもの保障を検討する際には、こどもの医療費が無償となるこども医療費助成制度が居住している市区町村で実施されているかどうかを確認してから、検討することをおすすめします。
個人的には、こども医療費助成制度が実施されている場合は、こどもの医療費がかかる年齢になってから、都民共済の「こども2型」などに加入すればよいと思います。